今回紹介するのは、落語家 桂九ノ一さん。
この方は落語家でありながら、落語家らしからぬ一面を持っています。
まず、ギターを弾く。バンドを組んでいたらしい。
次にファッションセンスが良い!古着集めが趣味らしい。
そんな桂九ノ一さんは、今年のNHK新人落語大賞ファイナリストという実力者。10月25日の決勝戦を静かに待っておられます。
桂九ノ一さんはYouTubeチャンネルを持っていません。しかし、彼を紹介したチャンネルは多数あります。その一部を紹介しながら、彼の魅力や落語の実力を探っていきたいと思います。
桂 九ノ一って誰?
桂福丸寄席チャンネルにて紹介。
子供の頃からお笑い好き。ブラックマヨネーズのファン。YouTubeで漫才のネタを完璧に覚えるほどファンだった。
落語は高校2年時にOBの桂九雀(63)の一席を学校で聞いた。高校の先輩でその時のネタは「時うどん」。
中高とも伯父からもらったベースで音楽にはまり、バンド活動に力を注いでいた。幼稚園の卒園文集では「お笑い芸人になる」と書いたが、落語家になるとは考えてもいなかった。
大阪府立箕面高校を4年で卒業。初めは芸人になろうと思ったが、一人でできることを、と考えたときに落語を思い出す。一転して「落語家になろう」と思い立ち、天満天神繁昌亭で公演中の九雀を頼った。落語のことは何もわからない、本当にそんな状態で門を叩いたという。
この時の、九雀に弟子入りを決めた時のエピソードが素敵。
大阪繁昌亭の昼席。九雀の演目は「質屋蔵」なかなか渋くて長めの話。しかし、元々そのネタを披露する予定ではなかった。なぜそれにしたかというと、この後飲みにいきたいが、まだ飲み屋は開いていない。飲み屋が開くまでに時間があるから長い話をしたい。「お客さんは、この後時間がありますか?」と客に確認を取った上でこの演目に決めたという。
「気楽やなあ」「この人いいなあ」この時、心は決まった。
「20歳を超えたら弟子は取らない」という持論の九雀。当時、19歳11カ月だった九ノ一には「断る理由がない」と弟子入りが許された。
師匠の自宅に住み込みで噺家生活はスタート。「靴のそろえ方から箸の持ち方まで、毎日怒られました。えらいところへ来たなと。でも、タテ社会が心地がよかった」
さらに「年季明けまで4年半は長かった。朝から晩まで落語のことだけ考えていた。一人の噺家、社会人としてここまでこられたのは師匠のおかげ」
4年半の住み込み生活で礼儀作法と20本のネタを教わる。事務所には所属せず、フリーで活動開始し、全国各地を転戦。東京へ拠点をつくり、大阪との二重生活となり、年に360回ぐらいは高座に上がる。
趣味について
レコード収集。2000枚はある。落語のCDは2枚だけ(!)音楽フェスにも行く。師匠の独演会とかぶり、行けなかったこともあり悔しい思いも。
最後に、得意のギターで即興の歌を披露した。
桂九ノ一が挑戦する NHK新人落語大賞とは?
桂九ノ一の師匠 桂九雀ってどんな人?
九ノ一さん曰く。「将棋が得意、師匠の家のトイレには、詰将棋の本がある。」「口だけで将棋ができる」「電車の中で友達と、口だけでずっと将棋をしていたことがある。」
「姿勢がいい。背もたれがいらない。車を運転するときも、ずっと背もたれに寄りかからない。大阪から静岡までの6時間、背もたれに寄りかからなかった。」(本当か?)
桂九ノ一に 出囃子を学ぶ
youtubeチャンネル IN ~SISTube ~韻シスト~
「神戸新開地・喜楽館〜落語の出囃子を学ぼう〜」
◯出囃子 落語における出囃子は、落語家が高座に上がる際にかかる音楽。一人一人違う。
桂源太さんが韻シストに出囃子をつくって欲しいとお願いしたことに端を発し、「出囃子とはどういうものか」を研究するために、メンバーのサッコンさんが神戸喜楽館を訪問。実際に出囃子の演奏を聞いてみることに。
楽器の紹介、歴史、有名な出囃子から、落語の途中に挟み込む音楽まで、様々なレクチャーがありました。さて、どんな出囃子ができたのか。桂源太の高座はYouTubeで観られます。出囃子は韻シストの作曲ですよ!
桂九ノ一さんは東京・大阪の二都で独演会
東京・大阪の二都で独演会を継続開催されているよう。実力のある方でないとできませんね。いつか私も観にいきたい!2025年は12月に多治見市で行われます。
さて、今回桂九ノ一さんについてまとめました。知性に溢れる方だというのが私の印象です。生の落語を多くの方々に届けたいという情熱で続けてこられ、ファンも急増中!
まとめ
◯NHK新人落語大賞ファイナリスト。決戦は10月25日。
◯師匠は桂九雀
◯出囃子について「韻シスト」に説明。桂源太の出囃子をつくってもらう。
◯独演会を東京・大阪で定期的に開催。
今後の活躍に期待します!

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